動機〜迎えるまで

犬を飼おうか?

 2003年10月のある日のこと。前々から犬を欲しがっていた嫁が、Webで犬の飼い方が書かれているようなサイトを見ていた。そして「犬欲しいなあ」とつぶいた。 普段であれば、僕が「駄目」って答えて終わるんだけど、嫁の見てるサイトをちらと覗いてみた。それまで、僕は犬を飼ったことがなかったので、 犬にかかる費用が馬鹿高いもの(といっても2-3万)かかるものだと思っていたのだが、そのサイトを見ると5,000-10,000円程度と書かれている。 「これなら飼えるなあ・・・」と言ったことから、犬探しが始まった。

犬選び

第一の条件「小型犬であること」
飼うとしても、犬の種類が問題である。うちはマンションであるので、大型犬は飼えない。規約で「抱っこできるサイズ」と決められているからだ。
第二の条件「飼いやすい犬であること」
次に、犬を飼うのは僕は初めてであり、嫁は家で飼ってたが、面倒はほとんど親が程度なので躾などが難しい犬も却下である。
第三の条件「愛玩犬であること」
そして、僕も嫁も日中は仕事に出ているため、犬は家で留守番させなくてはならない。住まいの周辺にはドッグランなどの設備が無い。また、僕も嫁も免許を持っていないので当然車が無い。これらの理由で、多くの運動を必要とする犬は駄目だということ。
さらに、トリミングが面倒であったりするのも、共働きであるので手間をそんなにかけられない上、外部にお願いするにも、先の月額5000-10000円を大きく凌駕することから却下。

これら三つの条件を兼ね備えている犬種は何か、本を買ったりサイトを巡って考え、選んだ結果が「パピヨン」だった。標準サイズは2〜5kgで、賢い犬なので躾がしやすく、小型犬の中ではトップクラスの頑丈さ、しかも、フランス貴婦人が飼っていたというルーツだから根っからの愛玩犬で多くの運動を必要としない。
最後まで迷ったのは、豆芝(僕がこだわった)とキャバリアスパニエル(嫁がこだわった)だ。豆芝に関しては、まだ種の歴史が浅く、JKCでも認定してないため、万が一大きくなってしまったら飼いきれないし、柴犬はとても飼いやすいとは言えない犬種であることから、キャバリアスパニエルは比較的毛が抜けやすいし、スパニエル系は運動が多く必要であることなどから、パピヨンの方がまさった。

どこから入手するか?

 パピヨンをどこから入手するか。実は上の選定時点でキャバリアが却下になった理由は、入手ルートが少ないことも理由であった。パピヨンはネット上で多くの情報を入手できるので、どのような犬種であり、長所短所が何であるかというのが良くわかる。しかしキャバリアについてはあまり情報が無いため、選択肢の少ない中で選んでしまうと苦労を抱える可能性が大きくなる。パピヨンで検索していただければわかるが、驚くほどのサイトがヒットする。その中で、遺伝的問題点まで触れているサイトもあって、安易なブリーティングを行っている場所からの入手は戒められていたりもする。(実はこれが決定打)
ペットショップについては、最初からあまりよい印象を持っていなかったが、入手先を探すうちに酷いショップについての記事を見、また、とあるのショップで体験した 些細なことから、ショップからの入手することはしたくなくなった。
 とあるショップでの体験とは、ケージに入れられた子犬のシーツが汚れていたこと(親身になって世話してるように見えない)と、大きくなってしまった 犬が屋外の檻に放置されていたこと。もちろん良心的なショップも多くあるとは思うが、生命をビジネスとして扱うことに大きな抵抗を抱えているため、この一件が無くてもショップからは入手しなかったと思います。

うちに来るまで1ヶ月のジラシ期間

 で、ネット上のホームページから、個人的に少数のブリーティングをやっている方にメールを送り、そこからの紹介でガーディアン・ライアンズさんより、譲っていただくことになりました。数通のメールのやり取りのあと、実際に伺って子犬を見せていただくことになり、11月某日にお伺いしました。そちらのお宅では、パピヨンだけを飼育しています。 成犬5頭に子犬が兄弟姉妹3組9頭(お話によると、ちょっとした事故(笑)により出産時期が重なってしまったそうです)いました。完全な部屋飼い状態であり、飼い主の方も親切、子犬も丈夫だった(素人目にもそう見えた)ので、即座に予約をさせていただきました。10月3日生まれで、2回目(60日)の8種混合の予防接種が終わって2週間経つまでは、親犬の元で育てるとのことだったので、実際見てから、引き取りに行くまで丸1ヶ月、程よい(?)じらされ期間になりました。

そしてお迎え

 長い1ヶ月が過ぎ、いよいよお迎えする日を迎えました。気の早い僕らは既に名前を決めています。命名「子竜」。理由については紹介ページに掲載します。準備も万端( お迎え準備のページ参照)。
前述の通り、僕ら夫婦は車がないので、お迎えするのも電車だ。天気が悪いと体力の無い子犬に悪影響じゃないかと心配していたが、日ごろの行いが良かったか、神が誼みしたもうたか、単なる偶然か、とにかく幸いの晴天。購入したキャリーと毛布を持ってお迎えへ。

以下、表紙ページの「子竜の部屋」に続きます。
2004年09月29日 昨年11月に作成したものに加筆修正